【イラクは賛成】OPECとサウジアラビアによる生産協定の延長案にUAEが反対

7月4日にサウジアラビアのアブドルアジズ・エネルギー省による石油生産協定の延長案を発表しました。

この延長する提案の発表は、OPECプラスの原油減産協定を2022年末まで継続することに対して、厳しく指摘しています。

石油カルテルOPECと産油国連合による生産協定の延長案に対して、アラブ首長国連邦(UAE)が猛反発しています。

もちろんのこの提案に対してイラクは賛成していますが、アラブ首長国連邦が不満を露わにする声明をロイター氏が発表しています。

UACは4日にOPECプラスによる8月以降の減産規模拡少は、支援するとしていますが、22年4月以降までは必要ないと声明しています。

サウジアラビアとの間で生産量の抑制を巡って対立

UAEは現在、イラクのOPECプラスのサウジアラビアとの間で、生産量の抑制を巡って激しく対立しており、両者の目指している目的が異なることが原因です。

基本的にはUAEは原油の生産量の増加を目指していますが、これに対してOPECの加盟国は減量を目的としています。

OPEC加盟国13ヶ国によるテレビ会議が金曜日に行われて、テクニカルミーティングとディスカッションがその後、OPECプラス加盟国23ヶ国にとって行われました。

UAEのハンマド・ビン・ザーイド・アール・ヒナヤーン・アブダビ皇太子は、サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子と親しい間柄です。

これによりUAEがサウジアラビアに対して猛反発する姿勢はとても珍しく事案とも言える瞬間ですので、ロイターでも大きく取り上げられています。

こうしたこともあり、ロシアを中心とした非加盟国とOPECプラス加盟国との間では、原油生産量に関するミーティングで合意に至りませんでした。

特に現在では新型コロナウイルスが流行していることもあり、経済が傾いている状況下で原油生産量を減量するのは、得策ではないとしています。

経済的利益が最優先される中で、こうした事案が発生していますので、UAEとサウジアラビアの同盟関係がすでに限界に達していると報じています。
現在OPECのシェアは世界的に50%以下と下回っており、この状況下で減量による価格安定を目指すには、OPEC加盟国のみで不十分な生産調整です。

原油価格の急落

世界的に原油市場の代表的なWTI原油先物価格が急落しましたが、昨年のコロナウイルスのパンデミックの影響で、エネルギー消費や旅行が各地で激減していることが原因です。

これによりOPECと非加盟国の協議決裂を受けて相反する圧力に直面しています。

2月末までは1バレル=50ドルでしたが、原油価格の急落で3月9日には1バレル=30ドル割れになり、4月では21ドルまで落ち込みました。

そしてパンデミックで急落した原油価格を、ワクチン接種によって景気回復に期待する声も高まっています。

原油価格の急落で予算を圧迫している産油国の収入は、生産量を増やせば増加する傾向はあります。

しかしタイミングを見誤って増産を早くしすぎると、余計にエネルギー価格の回復が妨害される可能性も十分にあります。

この原油価格の急落でUAEがかなりの打撃を受けていますので、首長国のエネルギー大臣はCNBCのインタビューに応じて生産量の制限に対する懸念を声明しました。

価格競争が勃発する可能性

原油価格で競争が勃発する可能性は、アナリストによると中東地域におけるイランとイスラム主義グループに対して両国は警戒しています。

そのため政治的な対立に対しては止まる可能性がありますが、それでも覇権に関しては角を突き合わせる瞬間が増加することでしょう。

これにより、サウジアラビアは2024年以降は、サウジ国内に拠点を設けない外国企業とは「契約を結ばない方針だ」と声明を発表しました。

また自由貿易地域で製造された製品に関して、UAE経済の推進役をしている地域では適用対象外としました。

しかしOPECの内部分裂により価格競争が勃発する可能性が非常に高いので、サムスン研究員によると増産に合意して、日程延長だけ減産する話し合いになる可能性だとしています。