【イラクで直接協議】サウジアラビアとイランの関係修復へ

2021年4月9日、イラクのバグダッドにてサウジアラビアとイランの政府関係者による直接協議が行われ、進行役にイラクのムスタファ・アル・カーズィミー首相が務めました。

4年前からサウジアラビアとイランは国交断絶状態であり、これは歴史的とも言える、両国の関係修復における大きな一歩となりました。

このバグダッドで行われた第1回目の協議では、イランが支援を続けるイエメンのフーシ派によるサウジアラビアへの攻撃に関することも話し合われたようです。

ここ最近になって、ミサイルや無人機による攻撃をフーシ派が強化しており、サウジアラビアの石油施設、さらに国内の軍事拠点を標的にしているケースもありました。

またサウジアラビア側は、2015年からイランがイエメンの首都を支配しているフーシ派に対して武器を密輸していると非難していました。

2015年にアメリカとイランが核取引を始めていましたが、これを復活させようとしていることを受けて直接協議が行われたようですが、サウジアラビア側は事実を認めていません。

しかし事実として、イラクのムスタファ・アル・カーズィミー首相が3月末にサウジアラビアを訪問し、両国の直接協議におけるプロセスを促進したと報道されました。

両国の関係修復は、イラクの利益にも繋がると見られており、地域で対立が悪化すればするほど、大きな損失になります。

ムスタファ・アル・カーズィミー首相は、この地域の対立する両国の間の架け橋にする役割を個人的に果たしたい意向を見せており、イラクが関係修復の鍵を握っていると言っても過言ではありません。

今回のイラクにおけるサウジアラビアとイランの直接協議は、バイデン大統領が就任したことを受けて中東情勢に大きな変化があったことで行われ、今後両国がどのような関係を築いていくのかが注目されています。

イラクのムスタファ・アル・カーズィミー首相によりますと、両国の雰囲気は前向きの姿勢だったようで、今後も協議は続けていくと語っています。