【強制送還】国境危機の中、数百人のイラク人がベラルーシから送還

現在、EUの東の国境のベラルーシには400人以上のイラク人が取り残されており、移民問題が勃発し、ミンスクからバグダッドにチャーター便で送還されると当局が発表しています。

このイラク初の強制送還は、ベラルーシに渡航しているヨーロッパへの入国を希望した市民を帰還させることを目的としています。

この国境危機に関して、イギリスの制服組トップのカーター国防参謀長は、「ロシアとの戦争のリスクが高まっている」と発言。
最終的に何人の乗客が飛行機に乗ったか明らかにはなっていませんが、「430人のイラク人移民が、今日イラクに向かうための避難便に搭乗した」と外務省の報道官が記録しています。

ベラルーシの領事チームによると、430人の他に50人のイラク人の名前を登録しているとのこと。
この強制送還に対して、イラクのアル・サハフ氏はアル・ジャジーラに今後予定される航空便はないことを確認しています。

イラク航空が所有するボーイングは通常の座席数が412席となっており、この便を運航して、午後遅くにミンスクから離陸。
移民の中にはクルド人も混ざっており、先にイラク北部のエルビルに着陸した後に残りの乗客が首都のバグダッドの空港に向かいます。

数千人がEUへの入国を目指す

地元メディアの報道によると、難民や庇護希望者の数は公式には把握されていませんが、イラク、シリア、イエメン出身者を中心に、数千人がEUへの入国を目指していると、発表しています。

大勢の難民が国境に押し寄せており、ベラルーシとポーランドとの間で厳寒の中、足止めされていると推定されています。
国境では有刺鉄線の柵や治安部隊と難民が対峙しており、イラクからの送還計画は、ベラルーシとEUとの間で緊張がどんどん高まっています。

ベラルーシがポーランドを始めとした加盟国に向かう人々や弱い立場の人を駒としてそそのかしていると、EUがアレクサンダー・ルカシェンコ氏に対して批判。
こうしたこともあり、ベラルーシへのフライトがトルコやアラブ首長国連邦などの国々で制限されています。

EU側の批判に対して、ルカシェンコ大統領は「ばかばかしい」と一蹴していると、地元メディアが公表。
また、ベラルーシのビザが緩和されていることもあり、多くの人々はミンスクへの代替ルートを見つけています。

難民の中には厳しい寒さを背景に死者が出るほどの深刻な人道問題に発展しており、ベラルーシで国境を越えようとしている人たちが集まる、Facebookのグループに「もう疲れたから、家に帰ろうかと思う」と書き込んでいます。

イラク人亡命者の彼の書き込みに対して、多くユーザーたちがこの決断を思いとどまらせようとコメントしています。