【原油価格上昇!】イラクと中国企業による原油前払い契約が凍結!引き下げていたディナールはどうなる!?

2020年の世界的なコロナパンデミックにより、1バレル60ドルだったイラクの原油価格が一時期マイナス40ドルにまで急落したニュースが報道されていました。

これはイラクにとって異常事態であり、この急落によって1バレル40ドルにまで回復する兆しが無く、イラク政府の財政基盤が崩れ落ちる懸念から、原油の前払い契約を打ち出しました。

イラクの国営石油販売者SOMOが原油購入の入札を実施し、国際的な商社や石油会社、また中国・インドの精製業者それぞれが希望の入札額を提示。

これにより、中国国営の石油商社と振華石油が提示した25億ドルで、今後5年間の前払い契約が成立すると思われていました。

しかし大産油国であるロシアとOPEC加盟国が原油の大幅減産を表明。この史上最大規模の減産によって、イラクの原油価格は徐々に回復してきました。

2021年2月末現在、原油相場高で1バレル60ドルを上回る推移にまで回復してきたため、中国企業との原油前払い契約の凍結が決定しました。

逼迫したイラク政府の財政状況に見通しがついたための契約凍結ですが、前払いにより安く原油を購入できると思っていた中国企業。突然の契約凍結発表に対してどんなアクションを起こすのか、今後の動向に注視したいところです。

また原油価格の下落と減産により2020年末、イラクのディナール通貨の公的レートを対ドルで約20%引き下げていましたが、安定化してきた現在、ディナール通貨の変動にも注目です。